Osmo Pocket 3の特徴や性能を、詳しくお伝えします。
Pocket 3は、1インチセンサーを搭載した暗所に強いジンバルカメラです。2インチのタッチスクリーンを搭載しており、旅行中でも手軽に撮影することができます。
観光地や夜の街並みを撮影するときにも活躍し、さまざまな環境での撮影にも対応します。しかし、一方で防水性能はなく、ズーム性能も弱いという弱点もあるカメラです。
この記事を最後まで読めば、Pocket 3の魅力や性能がよくわかるはずです。ぜひ参考にしてください。
- 画質が良い
- 暗いところでも撮影可
- 強力な手振れ補正
- 携帯性が抜群
- バッテリー持ちが良い
- ズームがいまいち
- 防水仕様ではない
Osmo Pocket 3のスペック
Pocket 3のスペックは、以下の通りです。
基本仕様 | |
---|---|
価格 | 74,800円 |
最大動画解像度 | 4K 120fps |
センサーサイズ | 1インチ |
動画モード | 標準、スローモーション、ハイパーラプス、タイムラプス、モーションラプス、低照度 |
写真モード | シングルショット、カウントダウン、パノラマ |
バッテリー容量 | 1,300mAh |
連続録画時間 | 1080p 24fps : 166分 4K 60fps : 116分 |
操作可能範囲 | 水平 : -235° 〜 58° 上下 : -120° 〜 70° 傾き : -45° ~ +45° |
大きさ | 139.7 × 42.2 × 33.5 mm |
重量 | 179g |
Osmo Pocket 3の5つの特徴
ここでは、Pocket 3の特徴を5つ解説していきます。
4Kの高画質
Pocket 3は、4Kの高画質で撮影が可能です。
センサーサイズが大きいこともあり、映像のクオリティはかなり高いです。また、120fpsまで対応しているので、スローモーションでの撮影にも対応します。
実際に動物を撮影してみると、毛の一本一本まで細かく表現されていました。質感などもしっかりと表現されており、映像のレベルは高いです。
暗いところでも撮影できる
Pocket 3は、暗所に強いカメラです。
1インチの大型センサーを内蔵しているため、室内でも積極的に使えます。また、夜景や夜の街並みなども得意です。
実際に室内で撮影してみても、ちゃんと明るく映りますね。光の当たらない場所でも、かなり使いやすいです。
強力な手振れ補正
ジンバルなので、手振れ補正が強力です。
首を振って、器用にバランスをとってくれます。物理的な補正が入るため、撮影時の手振れは気にする必要がありません。
実際に使ってみてもよく補正してくれますし、かなり自然な映像表現になっていました。
バッテリー持ちが良い
Pocket 3は、バッテリー持ちが良いです。
4Kでも2時間近く持つので、バッテリー寿命を気にせず撮影することができます。1日使ってみましたが、要所要所で使うには十分なバッテリー持ちでした。
携帯性に優れる
Pocket 3はその名の通り、携帯性に優れたカメラです。
ポケットに入るサイズ感で、気軽にどこにでも持ち運びできます。起動もワンタッチでできるので、撮りたいときにすぐに撮影することが可能です。
私はいつも付属のケースに入れて、ポケットに忍ばせて持ち運んでいます。気軽に撮影するには、ほんと良いカメラですね。
Osmo Pocket 3で撮れる映像例
Pocket 3を使うと、こんな映像が撮れます。
ぼかしが良い
「ぼかし」がスゴイ良い味を出します。
手前の被写体にピントが合うと、背景がぼけるんです。こういうのは一眼レフのお家芸ですが、Pocket 3はそれが出来てしまいます。
ポートレートのような雰囲気ある撮影が可能で、この映像表現はほんとに素晴らしいです。
手振れ補正は良好
Pocjet 3はジンバル式なので、物理的な手振れ補正が効きます。
普通のアクションカメラや360度カメラは、デジタルで処理していることが多いんですが、こっちは物理的に補正するため、映像がかなり自然です。
変に補正が効きすぎることもなく、かなり良い感じの映像に仕上がります。
室内も良し
センサーが1インチなので、室内の撮影も問題ありません。
この場所は少し暗かったんですが、カメラではキレイに撮れています。さすがは1インチといったところですね。
暗い場所でも積極的に使っていけるカメラなので、いろんなところに持ち運んで撮影できるのが強みです。
Osmo Pocket 3の付属品
Pocket 3の付属品は、以下の通りです。
- 充電ケーブル
- 保護カバー
- リストストラップ
- ハンドル
保護カバー
Pocket 3には、保護カバーが付属しています。
私は、基本的にこれに入れて持ち歩いています。これがあれば、レンズやスクリーンを傷から保護してくれるので安心です。
ハンドル
ハンドルをつけると少し長くなります。
私の手には、ハンドルをつけるとちょうどよいサイズ感になります。いろんなひとの手のサイズを考えて、最初からこれが付属しているという点も、Pocket 3のすごいところ。
ちなみに、ハンドルをつけると1/4インチネジが使えるようになります。
GoProやInsta360製品もこの規格なので、さまざまなアクセサリーと拡張させることができます。
Osmo Pocket 3を使った感想
ここでは、Pocket 3を使った感想を興奮気味にお伝えします。
最強の旅行用アイテム
Pocket 3は、最強の旅行用アイテムだとおもいました。
私は、以下の種類のカメラをたくさん持っています。
- 360度カメラ
- アクションカメラ
- 一眼レフカメラ
- ハンディカム
旅行ならどのカメラ持っていく?
と聞かれたら、真っ先に「Pocket 3」と答えます。
画質・携帯性・操作性、どれをとっても超優秀です。
おおよそ、旅行や日常使いに求められるカメラとしては、これ以上のものはありません。かなり完成度の高いカメラです。
今後、他社からもこのようなジンバルカメラは出てくるとおもいますが、これを超えるのはかなり敷居が高いでしょうね。
初日で良さがわかった
初日でこんなに良さが伝わったカメラは、初めてかもしれません。
モノの良さというのは、ある程度使い込んでからわかることが多いですが、Pocket 3は初日から「おぉっ!」となる瞬間が何度もありました。
私が初日で驚いたポイント
- 起動がスタイリッシュ
- バス内から遠くの被写体にピントが合った
- チルト動作の絶妙さ
- 背景のぼかし
これだけでも、Pocket 3の優秀さがわかりました。
ちなみに、「アクションカメラ」と「360度カメラ」と「Pocket 3」を、友人にそれぞれ見せてみたんですが、Pocket 3への反応が一番良かったですね。
ライトユーザーには、もっともわかりやすい性能をしているとおもいます。
カメラに詳しくないひとでも、「おっ」と思わせるような見た目や操作性をしていますし、実際万人受けしやすいカメラだと感じます。
フォーカス優秀すぎる
上記は、バス内から"外の被写体を撮りたかった"シーンです。
こういった場面では、「車内にピントが合いがち」ですよね。しかし、こんな撮影しづらい環境であるにも関わらず、Pocket 3は自動で奥の被写体を認識してピントを合わせてくれました。
めちゃくちゃビックリ
撮るべき対象をしっかりと判別してくれるので、ピント合わせの手間がありません。これはほんとにすごいことです。
撮影はピント合わせが本当に大変なので、この部分がストレスフリーなPocket 3は、めちゃくちゃすごいと感じました。
スマホと比べて
スマホで良くない?
多くのひとは、こんな疑問を持つとおもいます。
実際、Pocket 3のライバルとしては、真っ先に「スマホ」が挙げられるとおもいます。これに対して私は、「いや、Pocket 3は買うべきだよ」と答えます。
多くのスマホと比べて、上記のようなことが言えます。
カメラの基本動作である、「パン(左右移動)」や「チルト(上下移動)」をしてみても、真っすぐブレることなく動きます。まるでプロのような映像を、初心者でも簡単に撮影できるんです。
控え目に言っても、スマホじゃ足元にも及ばない性能をしています。Pocket 3は、万人におすすめできる本当に良いカメラです。
Osmo Pocket 3とOsmo Pocket 2の違い
ここでは、Pocket 3とPocket 2(旧モデル)の違いを解説していきます。
商品名 | Pocket 3 | Pocket 2 |
---|---|---|
価格 | 74,800円 | 39,600円 |
センサーサイズ | 1インチ | 1/1.7インチ |
スクリーンサイズ | 2インチ | 1.08インチ |
駆動時間 | 116分(4K) | 166分(1080p)90分(4K) | 140分(1080p)
バッテリー容量 | 1,300mAh | 875mAh |
重さ | 179g | 117g |
詳細情報 | Pocket 3を探す | Pocket 2を探す |
センサーサイズの違い
両者は特に、センサーサイズの違いが大きいです。
このセンサーは、"暗いところで撮影する"ときに重要な要素で、サイズが大きいほど暗い場所での撮影に有利です。
Pocket 2は、「1/1.7インチ」で頑張ってはいるものの、やはりPocket 3には及びません。室内や夜景を撮影する場合、Pocket 3のほうが優れています。
スクリーンのサイズが違う
スクリーンサイズも倍違います。
正直なところ、Pocket 2は見づらいです。Pocket 3は超小型のスマホといった感じですね。
私はPocket 2も持っているので、後ほどレビューしたいとおもいますが、価格差を考慮してもPocket 3のほうが断然おすすめです。
見やすさも使いやすさも、Pocket 3のほうが全然良いですね。
Osmo Pocket 3を選ぶべきひと
Pocket 3は、こんなひとにおすすめです。
旅行好きなひと
旅行が趣味なひとには、かなりおすすめです。
ポケットに入れておけば、どこでも素早く撮影することができます。暗所にも強いので、室内でもキレイな映像を撮ることができます。
私も旅行に行くときには、必ず持っていくカメラのひとつです。
カメラ初心者
Pocket 3は、カメラ初心者にも最適です。
タッチスクリーンやスティックで直感的な操作ができます。4Kの高画質と大きなセンサーで、どんな場所でもプロ並みの映像を撮ることが可能です
初心者には難しいとされているカメラ動作、「パン(横移動)」や「チルト(縦移動)」も、スティックひとつで簡単に操作できます。
非常に直感的な操作性をしており、カメラ初心者でも安心して使えるカメラです。
スムーズな映像を求めるひと
Pocket 3は、スムーズな映像を求めるひとにも向いています。
3軸のジンバルで、物理的な手振れ補正をしてくれるので、非常に安定した映像になります。動きの激しいシーンでもスムーズな撮影が可能です。
デジタルの手振れ補正と比べてみても、自然な映像に仕上がるため、質の高い動画に仕上がります。
長時間使い続けたいひと
Pocket 3は、長時間撮影したいひとにもおすすめです。
4Kでも約2時間近く撮影できますし、1080pなら2時間46分も撮影することができます。半日使ってみましたが、要所要所であれば4K撮影でも十分持ちました。
また、バッテリーが切れても、わずか16分で80%まで充電することができるので、すぐに復活させることも可能です。
Vlog撮影したいひと
Pocket 3は、Vlogにもおすすめです。
Vlogとは
ビデオブログの略。日常の出来事などを動画で共有する手法。ブログの動画版。
Pocket 3は、まさにVlogに最適な性能を備えています。
持ち歩きやすく、撮影もしやすいので、どんな場所でも思いついたときに、サッと動画を撮ることができます。
顔認識のトラッキングもついているため、まさに至れり尽くせりの性能をしていますね。Vlog撮影には、かなりおすすめのカメラです。
Osmo Pocket 3で気になった点
超優秀なPocket 3ですが、一点「ズームに関して」不満がありました。
防水性能がない
Pocket 3は、防水性能がありません。
アクションカメラと違って、水には弱いです。
SDカード挿入口などが露出しているので、防水性はないです。
ちょっとフタをしてあげるだけでも違うとおもうのですが、なぜやらないのだろう。
とはいえ、このカメラは旅行や普段使いがメインのカメラなので、この部分は私はそんなに気になりませんね。
ズームが苦手
Pocket 3は、ズームが苦手です。
設定値 | ズーム倍率 |
---|---|
1080p | 4倍まで |
4K | 2倍まで |
Pocket 3の最大の欠点はここですね。
特に、4Kだと2倍までしかズームができないので、自分が近づくしかありません。はっきりと「遠景の撮影が苦手なカメラ」です。
遠くのものをアップで撮りたければ、一眼レフやハンディカムのほうが得意です。ここはすみ分けが必要になります。
サファリパークのバス内で、ハンディカムで撮影していたひとを見かけ
くそっ、もっとズームができれば・・・!
となりました。
とはいえ、アクションカメラも360度カメラも、ズーム自体は苦手なので、おそらく物理的なサイズの問題ですね。
望遠には向いていないというだけで、それ以外の撮影に関する不満はありません。ここが改善されれば120点ですが、今でも100点満点に近い出来です。
Pocket 3のよくある質問
Pocket 3に関するよくある質問をまとめました。
- Pocket 2と比較して、どんな点が良くなっていますか?
-
センサーサイズやスクリーンサイズが大型化し、どこでも使いやすくなっています。暗い場所でも積極的に撮影できるようになり、タッチスクリーンも操作がしやすいです。
- Osmo Pocket 3のバッテリー持ち時間はどれくらいですか?
-
1080pで166分、4Kで116分です。また、わずか16分で80%まで充電できます。
- Osmo Pocket 3のビデオ解像度はどのくらいですか?
-
最大で4Kの解像度で撮影できます。
- Osmo Pocket 3にはどんな撮影モードがありますか?
-
スローモーション、タイムラプス、パノラマなど、いろんな撮影機能が備わっています。
- Osmo Pocket 3はどのくらいの安定性がありますか?
-
3軸ジンバルを搭載しているので、かなり安定した映像を撮ることができます。歩きや段差でも問題なく、なめらかな映像を撮影可能です。
- Osmo Pocket 3の重さはどれくらいですか?
-
179gです。重くはないですが、軽いとも言えないような重量感です。
- Osmo Pocket 3はどのようなSDカードに対応していますか?
-
以下のものがおすすめされています。容量は最大512GBまでです。
- SanDisk Extreme Pro 32GB V30 A1 UHS-I スピードクラス3
- Kingston Canvas Go!Plus 64GB UHS-I スピードクラス3
- Kingston Canvas Go!Plus 128GB UHS-I スピードクラス3
- Kingston Canvas React Plus 64GB UHS-II スピードクラス3
- Kingston Canvas React Plus 128GB UHS-II スピードクラス3
- Kingston Canvas React Plus 256GB UHS-II スピードクラス3
- Lexar Pro 256GB SDXC UHS-I V30 R160/W120 (1066x)
- Lexar Pro 512GB SDXC UHS-I V30 R160/W120 (1066x)
Osmo Pocket 3は旅行に最強のアイテム!
この記事では、Pocket 3の魅力についてお伝えしました。
Pocket 3は、1インチセンサーを搭載した暗所に強いジンバルカメラです。2インチのタッチスクリーンを搭載しており、旅行中でも手軽に撮影することができます。
観光地や夜の街並みを撮影するときにも活躍しますが、防水性能はないため、雨には注意しましょう。
率直に、すごいカメラが出たなという印象でした。映像や使いやすさに関しても、ほとんど隙がありません。
おそらく、Pocket 3を超えるジンバルカメラは、当面はでないでしょう。そう言い切れるくらいには優秀で、旅行に持っていくには相当良いカメラです。
このカメラがあれば、旅行や日常使いで大活躍するはずなので、ぜひ手に入れてみてください。